海の都の物語

塩野七生の大作「海の都の物語」が文庫本になって新たに発売されます。
ベネチア共和国一千年の歴史の物語です。
ベネチアはもともと干潟の上に作られた都市です。干潟の上に作ったのは、
蛮族の襲撃を防ぐためです。
都市建設当初は塩と魚しか産出品目はありませんでしたが、
貿易で栄え中世には「地中海の女王」と謳われるほどの発展を遂げました。
一千年の間、基本的な共和国の政治体制は同じでした。
絶頂期でも人口は20万人程の小さな都市国家だったためか、
国家運営者は冷徹なリアリスト達でした。

ベネチアとベネチアの敵国の男たちが印象的です。
塩野七生の三部作で素敵に書かれています。
 コンスタンティノープルの陥落(オスマントルコ皇帝 メフメト二世)
 ロードス島攻防記(聖ヨハネ騎士団)
 レパントの海戦(ベネチア海軍参謀長バルバリーゴ)

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