桜桃忌
桜桃忌
6月19日は桜桃忌です。太宰治の亡くなった日(遺体発見日)です。
2009年の6月19日は太宰治の生誕100周年でもあります。
太宰治の小説は軟弱な感じがします。
そのせいか、三島由紀夫は太宰治が大嫌いでした。
「まず第一にこの人の顔が嫌いだ。」と書いている位ですから相当なものです。
私は太宰治と三島由紀夫は内面的によく似た性格ではないか、と思います。
太宰治の小説「富嶽百景」に出てくる有名な一節が好きです。
三七七八米の富士の山と、立派に相対峙(あいたいじ)し、みじんもゆるがず、
なんと言うのか、金剛力草とでも言いたいくらい、けなげにすっくと立っていた
あの月見草は、よかった。
富士には月見草がよく似合う。