竹中平蔵氏講演会にいきました。(8/2 大阪)
「震災後の日本経済と成長の展望(8/2 大阪)」に行ってきました。
大変分り易く、具体的なお話でした。
・東北大震災はM9.0、津波の高さ38mの規模であるが、1000年に
1回の大災害というわけではなく、ここ100年で4番目の規模である。
(20~30年に1回起こる)。
・今回の地震の影響は、原発、農作物、牛肉、停電、日本空洞化、
財政危機・・と続く複合連鎖危機というべきものである。
・第3時補正予算が通ると復興特需が生じ、1年程GDPは上向くが、
その後は長期停滞状態となるだろう。
・今求められることは、早く予算を通し復興を本格化させる強い
リーダーシップであるが、それは見えてこない。
・今回の震災は、見方を変えればゼロベースから新しいものを作り出す
チャンスである。
これを英語でフロムスクラッチ(ゼロから作り上げる)という。
例えば農家の大規模集約化、エコタウン、市町村大合併などが考えられる。
・日本は地震国であり、過去の経験に学ぶ必要がある。
ポイントは「原理原則に忠実に、大構想を、早くやる」ということである。
関東大震災後に復興院院長に就任した後藤新平の「大風呂敷」を
見習うべきである。(後藤新平の復興計画は現在価値で200兆円)
最後に内輪話的に
・為替介入を決めるのは首相や大臣ではなく、一握りの通貨マフィアといわれる
財務官僚である、そうです。(首相・大臣も口出しできない)