テキトー税理士が会社を潰す(①正論)
「テキトー税理士が会社を潰す」(税理士 山下明宏著 幻冬舎)を読みました。
「税理士の基本的なスタンス」として、私は以下のように考えます。
・会社自ら会計処理の自計化を行い、リアルタイムに業績把握できるように指導する。
記帳代行業務は行わない。
・月次巡回監査を行い、経営助言を行う。
経営助言については特に経営計画策定・黒字化支援に重点をおく。
・脱税等脱法行為については一切相談に応じない。
・会計・税務業務の電子化(電子申告等)を支援する。
これと対極にあるのが、本書にある「テキトー税理士」です。
記帳代行を専業にしているコピー機税理士
年に数回しか訪ねてこないご無沙汰税理士
経営助言を一切しない(できない)ダンマリ税理士
顧問料の安さを売りにしている激安税理士 等等
自計化を前提とした経営助言、経営計画支援を望む会社にとって、
テキトー税理士は耐え難い存在でしょう。
一方で、記帳代行業務や安い顧問料を求める会社も多いのも事実です。
そうした会社には従来の記帳代行を行う税理士(テキトー税理士)がふさわしいでしょう。
しかし、税理士の業務が記帳代行だけだと思っている会社には、
「税理士はテキトー税理士だけではないんだよ」
ことを知らしめていかねばなりません。そのためのツールとして、
この本は価値があると思います。
過激なタイトルですが、書かれている内容は正論です。