一坪の奇跡
東京吉祥寺のダイヤ商店街の一角に、40年以上行列のとぎれない
和菓子屋さん「小ざさ(おざさ)」があります。
お店の広さは1坪ほどで、扱う品数は1本580円の羊羹と1個54円のもなか
の2品だけです。羊羹は1日150本の限定で朝の4時頃から並ばないと買えません。
「幻の羊羹」です。
お父さんが創業したお店で羊羹作りの担うのが、78歳の稲垣篤子さんです。
稲垣さんがお書きになった本が、
「一坪の奇跡 40年以上行列がとぎれない吉祥寺『小ざさ』味と仕事
(ダイヤモンド社)」です。
羊羹の原料は小豆、砂糖、寒天だけです。これを煮て、
練って、固めて、羊羹は出来上がります。
材料を吟味し、手間隙かけていいものを作り上げる、
正に「渾身の力を込めて」羊羹をつくります。小ざさの羊羹は、
「一番美味しいもの」を作るために試行錯誤を繰り返した、
お父さんの努力の結晶なのです。
商店街がさびれてお客さんが来ない、同業者が多すぎる、最近の人は
羊羹なんて食べない・・等々
売れない理由、できない理由はたくさんあげることができます。
「小ざさ」は1坪の店、2品目で年商3億円です。
「小ざさ」の商品は、何の変哲もない羊羹ともなかです。
「小ざさ」のように自分の仕事に精魂込めているでしょうか?